ひとりひとりの災厄を身代わるという風習から誕生したものです。
「雛まつり」と」同様で、
古来より、厄除けで飾るものを兄弟で共有したり、親から子へ譲ることは厄除けという本来の姿から外れ、災いを共有したり、引き継がせてしまうと伝えられています。
「端午の節句」はマンツーマンで男児を守ってくれる「一生のお守り」です。
また、五月人形はお子さんと一緒に飾る楽しさと共に、実際に手を触れることがその子の災厄を移すという意味も含んでいます。
分別が分かる年齢になったら親子で一緒に飾ったり、仕舞ったりして楽しんでいただきたいと思います。その中で、物を大切にする心や、送り主である祖父母や両親に感謝する気持ちや、家族の絆を考える時間が生まれてくると思います。人形を壊したり、汚したりしても、それはお子さんの災厄を五月人形に肩代わりしてもらったと考えていただきたいと思います。
五月人形はおひなさまの「流しびな」でもわかるように、ひとりひとりの厄災を身代わる風習を引き継ぐものです。
五月人形も同様です。
今風に言えば、鎧・兜・五月人形はマンツーマンで男児を守ってくれる「一生のお守り」なのです。
たとえ家族であろうと共有したり引き継いだりするものではありません。